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鳳首山の頂上に立つ百済時代に建築された任存城
標高483Mに建つ任存城は、大興面鳳首山頂上に位置する周囲が2.4KMの鉢巻式石築山城である。北への防御を目的に築かれたものと見られ、時代的には百済時代に高句麗の侵入に備えたものと考えられており、大興山城とも呼ばれている。
城壁は高さ約250㎝、幅が約350㎝で、南側の城壁外面は石造りであるが、内面は土と石を混用した内托構造である。南側の城壁には幅70㎝、高さ30㎝の水口が設けられており、この水口から城内に水を引くため、平たく大きな板石で覆われた深さ90㎝、幅60㎝の水路が引かれている。強固な築造となるよう、四隅の厚みを他に比べて約2m増しているのが特徴で、城の高さもやや高めに築造されている。